透析中寒くて困っていませんか?
コロナの感染予防で、換気のために窓を開ける透析施設が増えているようです。
透析患者はただでさえ、寒がりな人が多く、
また 透析中は身体が冷える傾向にあるようです。
透析中にできる寒さ対策と、
ふだんから体温を上げるために出来る習慣をまとめました。
透析中は寒さを感じやすい+透析患者は寒がり
透析中は寒い?
透析中寒い理由は?
・血液が体外にでているため
・除水による末梢の循環不全が起こるため
などの理由があるようです。
実際私も、透析中は手足が冷たくなります。
特に、血液の循環が悪くなるのかシャント側の手先がすごく冷たくなります。
透析室の室温
私の通院する透析室の室温は、温度計で見ると24℃前後あります。
透析をしてない状態では、全く寒くないレベルですが、
やはり透析中は寒く感じます。
コロナ感染予防の換気の為に、
ドアを開けっ放しにしていることで、
廊下の冷たい空気が流れ込んでくるのも、
部屋が寒い原因になっていると考えられます。
私の通っている透析室は窓がないので、
窓を開けての換気はないのですが、
窓がある透析室は、換気の時間がかなり寒くなるようです。
透析中は薄着になる
透析中は、パジャマに着替えたり、
穿刺しやすいように半袖のTシャツという方がほとんどではないでしょうか?
厚着をしてると、袖をまくり上げての穿刺が難しいですよね。
また ベッドに横になるのに、ゴロゴロするので厚着は出来ないですね。
薄着になるのも、透析中寒い原因のひとつですね。
透析患者は寒がり?
一般的に透析患者は寒がりの人が多いようです。
理由は、
・ホルモンバランスなどの影響により、寒さを感じやすい
・尿毒症の影響で自律神経が障害されることで、体温調節機能が低下していることがある
寒いと身体にどんな影響がある?
寒さを我慢することで身体にどんな影響があるのでしょうか?
・血圧が上がる
・免疫力が低下する
・風邪をひいてしまう
・ストレスになる
・震えがくる
など、身体にあまりいいことはないですね。
体調を崩す原因にもなってしまいます。
透析中の寒さ対策
寒さを我慢しなくていいように、出来る対策を考えてみました。
実際に周りの患者さんがどんな寒さ対策をしているのかあげてみます。
透析液温を上げる
血圧が下がっていなければ、液温を上げると少し寒さが落ち着きます。
37℃までしか上げられませんが、寒い時は液温を上げてみて下さい。
寒さ対策グッズを用意する
自分で出来る寒さ対策として下記のようなものを使っている患者さんもいます。
ホットパック
病院のものもありますが、自分専用のものを購入して、
透析が始まる前に、自分でレンジで温めて使っている人もいます。
私の通院する病院には、ホットパック専用の電子レンジが置いてあります。
電気ひざかけ・電気あんか
コンセントが使える施設だと、
電気式のものは安定の暖かさです。
時間がたっても暖かいし、強弱の調整も出来ます。
注意点は、温まり過ぎると血圧が下がりやすくなるのでその点は
気を付けて下さい。
就寝用ベスト、マフラー
ベッドに横になるので、あまり服は着こめませんが、
就寝用のベストなら、暖かいけどあまりゴロゴロしません。
また 首元を温めることで寒さを感じにくくなります。
毛布
透析室に毛布を持ち込んでいる患者さんもいらっしゃいますが、
難点は、更衣室のロッカーに入らないことです。
車通院の患者さんは、車に積んでいるようです。
キャンプ用毛布を使うと、コンパクトにまとめられて、
小さいロッカーにも入ります。
カイロ
カイロも使わないよりはましですけど、
ひどく寒い時は、カイロ1個では、寒さを回避出来ませんね。
低体温になっていませんか?
普段の体温は何度くらいでしょうか?
健康的な人の平熱は36.5~37.1度といわれていますが、
これより低いと、寒さを感じやすいかもしれません。
体温が下がると免疫力は低下し、風邪を引きやすくなってしまいます。
低体温の原因は高齢や栄養状態の悪化、筋肉量の減少などがあげられます。
身体を冷やすことを行っていませんか?
透析中以外の過ごし方で、身体を冷やさないことも大切です。
普段の生活の中で、身体が冷える原因を作っていませんか?
身体を冷やす食べ物を摂っていないか?
食べ物には、身体を冷やす性質のものと、
身体を温める性質のものがあります。
寒い冬場は、身体を温める食材を積極的に摂り、
身体を冷やす食材は避けるようにします。
身体を温める食材 | ・寒い季節に採れるもの(大根、白菜など) ・土の中で育つもの(生姜、玉ねぎ、ごぼう、人参など) |
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身体を冷やす食材 | ・暑い季節に採れるもの(きゅうり、トマトなど) ・暑い国で採れるもの(バナナ、コーヒーなど) |
冷たい飲み物を飲んだり、氷を食べていないか?
冷たい飲み物や、氷は身体を冷やしてしまいます。
夏に食べるかき氷は、食べるだけで体感温度が2~3℃下がるそうです。
透析患者さんに多い氷をガリガリ噛むのはほどほどに・・・
寒い冬場は、暖かい飲み物を飲むようにしましょう。
お風呂をシャワーのみで済ませていないか?
冬場のお風呂は、湯船に入って体の芯から温まりましょう。
シャワーだけでは、身体を温めることは難しいです。
冬場は、41℃で10分間温まると、湯上りもポカポカして
湯冷めしにくいです。
また、湯船に浸かると睡眠の質もよくなります。
不規則な生活などで自律神経が乱れていないか?
遅寝遅起き、だらだらと不規則な生活を送っていると
自律神経が乱れ、寒さを感じやすくなるようです。
体温を上げるために出来ること
体温を上げるとこんなによいことが!
・基礎代謝が上がり、太りにくい体に
・ストレスに強く、病気になりにくい健康な体に
・エネルギーを消費する体になり、内臓脂肪の解消につながりメタボ対策に
・血行がよくなり血液量が増え、細胞に十分な酸素と栄養が供給される
・骨そしょう症の予防に
・腸のぜん動運動が活発になり、便秘や大腸がんの予防に
・脳の血行がよくなり、記憶力低下や認知症の予防に
≫体温を上げて 免疫力アップ(サワイ健康推進課)
体温を上げるために出来ること
●適度な運動をする
●体温を上げる食材や料理法を知る
●湯船に浸かって温まる
●早寝早起き、規則正しい生活で自律神経を整える
運動習慣
毎日運動するのは難しいけど
まずは、10分身体を動かすことを目標にしてみましょう。
足腰が弱くてあまり動けない人も、椅子に座って出来る運動もあります。
・散歩をする
・ラジオ体操を毎日行う(椅子に座っても出来ます)
・家事で体を動かす など
体温を上げる食材や料理法
体温を上げる食材は、生姜がよく知られています。
食材は冬に摂れる旬野菜を使いましょう。
体温を上げる調理法は、鍋が一番温まりますが、
水分を摂り過ぎない注意が必要ですね。
体温を上げる飲み物は、
発酵茶(紅茶やほうじ茶、ウーロン茶)がお勧めです。
湯船に浸かって温まる
寒い冬場は、シャワーより湯船で温まることで身体が温まり、
基礎体温が上がるかもしれません。
まとめ
透析に行って、寒くて体調を崩していては何にもなりません。
今の世の中風邪をひいてしまうと、
コロナか普通の風邪か分からなくてややこしい状態になります。
寒さを我慢して風邪をひくリスクは避けたいですね。
また 毎回毎回寒いと、透析自体がストレスになってしまいます。
出来る対策はして、出来るだけ快適に透析が受けられるといいですね。