透析患者は、カリウムのことを考慮すると、野菜不足になりがちです。
特に、生野菜はあまり食べないという透析患者も多いのではないでしょうか?
野菜の摂取量が不足すると、便秘や肌荒れ、など
健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、透析患者は野菜をあまり摂れないので、
食物繊維不足で便秘で悩んでいる方が多いようです。
また 透析患者が野菜を食べるとき、
水さらしや茹でこぼしなどひと手間かかってしまいます。
しかも、水さらしや茹でこぼしでカリウム以外のミネラルや水溶性ビタミンも失ってしまいます。
カリウムを少なくして栽培された低カリウム野菜は、
通常の野菜より多めに食べることができ、
水さらしや茹でこぼしの面倒な手間をはぶけるので、
栄養素もそのままです。
低カリウム野菜って気にはなるけど、
値段が高めで、しかも簡単には手に入らないというイメージがあります。
そんな低カリウム野菜のことについて調べました。
低カリウム野菜の特徴
・カリウムが低い
・水さらしや茹でこぼし不要で栄養素がそのまま残る
・2週間以上長持ち
・清潔な環境で育てられるため、細菌が少ない
・洗わなくてもそのまま食べれる
・美味しく甘い、苦味えぐみが少ない
・植物工場での栽培では、虫がつかないから農薬を使わない
目次
低カリウム野菜の価格と入手方法
低カリウムの入手方法は
・生産者から直接購入する
・食べチョク
・アマゾン
・楽天
などの購入方法があります。
食べチョクで入手可能な低カリウム野菜
種類 | 価格 | 1袋当たり | 詳細 |
選べる3袋セット ・小松菜 ・水菜 ・リーフレタス ・フリルレタス の中から選べる <生産者> アクア菰野辻農場 |
917円
定期便だと |
305円
定期便だと |
・鈴鹿山麓の天然水 ・アクアでしか出来ない「低カリウム野菜 ・出荷当日の収穫なので、新鮮長持ち! ・小松菜もサラダで食べていただけます! ・味と食感の違う4種類をお好きな組み合わせで! |
フリルレタス
<生産者> |
2,980円
12袋セット |
248円
|
・苦みの少ないシャキシャキ美味しいレタスです! ・通常のレタスに比べ日持ちします! ・使いやすいサイズのレタスです! |
フリルレタス
<生産者> |
2,400円 7袋セット定期購入だと2,100円 |
385円
定期購入だと300円 |
・カリウム摂取制限の方も生のまま食べられる! ・カリウムを100㎎以下にカット ・洗わずそのまま食べられる! ・冷蔵保存で新鮮さ約2週間長持ち! |
※別途送料がかかります。
送料は住んでいる地域によって異なります。
東京都の場合、770円+クール宅急便(220円)です。
※低カリウム野菜は、三重県にお住いの方は、スーパーなどで入手可能なようです。
≫低カリウム野菜取扱店(三重県)
低カリウム野菜と通常の野菜のカリウムの違い
カリウム50%減の場合(実際は50%以上減らせるようです)↓
低カリウム野菜 | 通常 | |
小松菜 | 250㎎ | 500㎎ |
水菜 | 240㎎ | 480㎎ |
リーフレタス | 245㎎ | 490㎎ |
利用者の声
利用者の声
初めて利用しました。 低カリウム野菜があることを知り注文しました。生野菜が楽しめるのはとても嬉しいです。 10袋のセットなので日持ちが心配でしたが問題ありませんでした。 スーパーの店頭のものより、鮮度がよく傷みがないためかなり日持ちしました。 今後も利用したいです。 ありがとうございました。
カリウム制限をしている父へ隔週で定期購入をすることになり、本日初日です。 無事に届いたと、母より連絡がありました。 生野菜を我慢していた父が少しでも食事を楽しめたら、そして料理をする母の負担が少しでも減れば、嬉しいです。
低カリウム野菜を、腎機能障害の父のために購入しました。 大好きだった生野菜を食べられずにいたので「久しぶりでとても美味しかった」と喜んでいました。 母も「野菜調理の手間が少し楽になった」と喜んでいました。 早速、定期購入をさせて頂きましたので、宜しくお願い致します。
≫https://www.tabechoku.com/producers/25476/posts
低カリウム野菜はカリウムが低いだけじゃない!
低カリウム野菜は、カリウムが低いことのほかに、
・無農薬であること
・細菌数が低いことがあげられます。
それは、一般的な畑で摂れる野菜と違って、
虫の入らない清潔な室内で育てられることと、
土を使わない栽培方法だからです。
生野菜は以外と菌が多い
レタスやキュウリなどは、サラダなど生で食べることが多い野菜です。
生野菜は加熱しないので、付着している菌がそのまま体の中に入ってしまいます。
健康な大人は、少しくらいの細菌が体の中に入っても大丈夫ですが、
体が弱っているときや、小さな子供、高齢者は、食中毒をおこす可能性があります。
透析患者も免疫力が弱いので、生野菜を食べる際は、注意したほうがいいかもしれません。
生野菜の細菌数と食中毒例
【生野菜1gあたりの平均細菌数】
野菜 | 一般細菌数 | 大腸菌群数 |
トマト | 1,200 | 13 |
きゅうり | 350,000 | 71 |
レタス | 970,000 | 1,900 |
低カリウムレタス | 300以下 |
特にレタスの細菌数が数が多いのは、葉の表面積が大きく、複雑な形をしているからだそうです。
【生の野菜を原因とするO157食中毒事例】
平成26年:静岡市で露店の冷やしキュウリで大規模食中毒…511名発症。
平成28年:千葉県等老人ホームのキュウリの和え物で食中毒…84名発症(10名死亡)
≫生野菜を原因とする食中毒にご用心!
生野菜の摂取が制限されるのは、透析患者だけではないようです。
がん治療などで、白血球数が極端に減少している人は、
生野菜や生魚などは、避けたほうがいいそうです。
低カリウム野菜は農薬摂取量を減らせる
実は、日本は農薬使用量世界トップクラスで、農薬大国なのです。
加えて、日本の農薬使用基準は、世界と比較すると、きわめて甘いようです。
残留農薬のついた野菜を食べても、すぐに健康被害がでるわけではありませんが、
蓄積していくことで、アレルギーなどの原因になるとの指摘もあります。
野菜に残る残留農薬が身体に入ることで考えられる健康被害
・子供の脳の発達に害がある可能性が指摘されている
・ガン
・神経系や免疫系へ悪影響
・ホルモン異常への関連性
残留農薬のある野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、
めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱、だるさを引き起こすなど、
人体に悪影響を及ぼすとされています。
まとめ
低カリウム野菜は、野菜好きな透析患者にとっては、ありがたいことだと思います。
低カリウム野菜を使うことのメリットは
・野菜不足を補える
・カリウム吸着剤の服用を減らせる
・農薬の心配をしなくてもいい
・水さらしや茹でこぼしの手間がはぶける
などがあります。
低カリウム野菜の課題は、価格の高さと簡単に入手できないことです。
もう少し価格が抑えられ、簡単に入手出来るようになるといいですね。