私の通院する病院では、最近フットケアを始めました。
月に1回、足の状態をチェックします。
なぜ足を見るのか?
透析患者の足病変についてまとめました。
目次
なぜ透析患者は足を見ないといけないの?
透析患者は、足病変リスクが高く、
透析歴が長くなると
全身の動脈が石灰化して
動脈の壁が石管のように硬くなってきます。
詰まると血行再建は難しく、
足の切断に至ってしまうケースが多いのです。
でも、足病変が起こらないよう
日頃から、注意して足を観察し、ケアしていれば、
動脈硬化を早期発見でき、切断などの
最悪の事態を回避できるかもしれません。
フットケア
足病変の原因
足病変は、ほんの些細なことから始まります。
外的要因による足の潰瘍の発症原因は
・「靴ずれ」(70%)
・やけど(19%)
・外傷(7%)
・感染症(3%)
となっています。
靴ズレくらいは、誰にでも経験はあると思いますが、
健康な人は、すぐに治ってしまう靴ズレも、
透析が長くなると、注意が必要なんですね。
靴ズレを放置して、
そこから化膿、潰瘍が進み、
血管も詰まって(閉塞性動脈硬化症)、
短期間のうちに足の切断というケースもあるようです。
小さなキズで、自分では大したことはないと思っていても、
大事に至ることがあるようなので、
小さな足の傷にも注意が必要です。
自分で足の状態を観察する
医療者側のチェックは大事ですが、
足の変化に最も早く気づけるのは、患者自身です。
足病変は患者や家族が気づき
主治医に相談することが多いそうです。
ただし、状態が悪くなってから受診すると、
手遅れで、足を失うという事態になってしまいます。
患者自身が正しい知識を持ち、
日頃から足のチェックやケアを行うことが、たいへん重要です。
足のチェックポイント
①見た目(変形、変色、キズ、むくみ)
②温度(一部だけ冷たい、熱を持っている)
③におい(悪臭)
④感覚(痛み、かゆみ、しびれ、鈍り)
足の観察 具体的なチェックリスト
□タコやウオノメ、水虫はないか?
□爪が白く濁ったり、巻き爪はないか?
□痛みやしびれ、感覚がない部分はないか?
□むくんだり、腫れたりしてないか?
□足の形に変形はないか?
□かかとが乾燥したり、ひび割れはないか?
□悪臭はないか?
爪の切り方 気を付けていますか?
日頃から、爪を切る時は、
切り方を気を付けていないと、
巻き爪などのトラブルの原因になります。
巻き爪は、一度なってしまうと、
なかなか修正が難しくなります。
爪を切るタイミングと切り方
◆爪を切るタイミングは入浴後
・白癬菌など菌の侵入を防げて清潔
・爪が柔らかくなるので切りやすい
・爪が割れたり余計なひびが入るのを防げる
◆切り方
・角を残して真っ直ぐ四角くなるように切る
指の形に沿うように爪の角を無くす切り方だと爪本来の持つ「丸まろうとする力」が働き、どんどん内側へ丸まるようになります。
深爪をすると周囲の肉が盛り上がってきて爪の成長を妨げてしまいますので、長さは先端の白い部分1mmほど残すくらいがちょうどいい切り方です。逆に爪が長すぎると乾燥しやすく「二枚爪・爪割れ」の原因になるので良くありません。
◆切った後は必ずヤスリがけで整える
爪切り後は切断面をやすりで整えると伸びてきた時の「爪割れ」や「突き刺さり」を回避する可能性を高めることができます。
巻き爪にならない為の予防法
・深爪をしない
・正しい爪の切り方をする
・足に負担がかかる靴は避ける
・サイズに合った靴をはく
まとめ
日頃から足の観察していますか?
自分の足を、まじまじとながめることって
あまりないですよね。
透析施設で始めたフットケアを機に、
自分の足を意識するようになりました。
スタッフによる足観察で
自分では、気付きにくい
足の乾燥などを指摘されることもあります。
また 足裏の状態は自分ではなかなか目が行き届きにくいですよね。
定期的に足の状態のチェックを受けられるのは、
いいことだと思います。
こんにちは。
いつも有用な情報、ありがとうございます
(/・ω・)/妻が帰ってきたら、さっそく足チェックだ!
コメントありがとうございます。
お役に立ててなりよりです。
奥様愛されていますね。