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【災害時透析】災害にあったとき慌てないためのまとめ

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これからの季節、
梅雨末期の大雨や
7月・8月・9月と、台風が心配な季節がやってきます。

通院が欠かせない透析患者にとって、
台風など悪天候時の通院は大きな問題です。
停電などになれば、透析が出来ない可能性もあります。

災害には、大雨や台風の他にも、
地震、大雪などもありますね。

災害に遭遇した時に慌てないように
災害時にとる行動や、注意点などをまとめてみました。

 

大雨、暴風雨、大雪など悪天候時の通院

悪天候時の通院は、なるべく早め早めに行動することが大事です。
公共交通機関が止まったり、道路が混んだり、
予期せぬことが発生する可能性もあります。
いつもより、早めに病院に向かうようにしたいものです。

台風など進路予測がつくものは、
台風の接近する時間を避けて、
透析の時間をずらしてもらったり、
曜日変更を考えるのもひとつの方法です。

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実際に災害に遭遇してしまった時の透析

災害時には、予定通りに透析が受けられなくなったり、
透析時間が短くなる場合が考えられます。

また 自分の通院する透析施設が被害を受け、
透析が出来ない状態になると、
他の病院で透析を受けることも考えられます。

他の病院で透析することに備えて

① 透析条件カードを携帯しておく
・持っていなくとも自分のドライウェイト(DW)は覚えておく
・シャントの穿刺部位を把握しておく

透析患者カードとは?
透析条件や、合併症、薬剤のアレルギー、などの患者情報を記入したもの

② 自分で内服している薬や禁忌・アレルギーを把握しておく

③出来れば1週間分程度の薬を携帯しておく

 

透析中に災害にあったとき


透析中に災害が発生した場合には
スタッフの指示に従って、落ち着いて対応します。

緊急避難が必要と判断された場合、状況によっては透析回路からの離脱を患者自身が行うこともあります。

透析中停電になったら?

災害時に考えられるのが、まず停電です。
停電が長く続くと、透析が出来なくなります。

停電になると、突然部屋が暗くなり透析装置の警報が鳴り響きます。
スタッフが走り回り、騒然となりますが、
一時的な停電だとすぐに回復します。

透析装置内蔵バッテリーの持続時間は30分ほどだと聞いています。
一時的な停電の場合はすぐに復旧するでしょうけど
停電時間が長くなると、透析を中断することになるでしょう。

 

透析を受けていない時に災害にあったとき

通院している透析医療機関と連絡

・自分の状況を報告する
・医療機関で透析治療が行えるか確認する
・通院施設で透析治療が行えない場合は、どうしたらいいかの指示を受ける

 

通院施設と連絡が取れない場合

・最寄りの保健所に連絡を取り、指示を受ける
・保健所と連絡が取れない場合には、
地域で指定されている拠点病院に連絡を取り指示を受ける

※自分の住む地域の保健所と指定拠点病院の連絡先は調べておく。

 

非難する場合

自宅の安全確保が難しい場合は、緊急持ち出し物品を持って避難所へ避難する。

緊急持ち出し物品

防災手帳などを参考にして、次のようなものを準備しておく。

難時 非常持ち出し用リスト

□常備薬、救急セット
□お薬手帳のコピー
□身体障害者手帳のコピー
□特定疾病療養証のコピー
□保険証

□飲料水
□非常食(飴やクッキーなどカロリーがとれるもの)
□現金
□AM/FMラジオ
□懐中電灯
□携帯の充電器
□衣料品(タオル、Tシャツ、下着、靴下)
□スリッパ
など

「透析患者カード」や「腎不全患者のための緊急・防災手帳」
(ほかの透析医療機関や避難所などで透析を受ける場合に非常に重要となるため、バックや財布などに入れて常に携帯しましょう)

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非常持ち出し用品は、人によって違う場合もあると思います。
また、一人で非難する場合は、あまりたくさんのものは持てないかもしれませんね。
日頃から、非常時に必要なものを考えておくといいかもしれません。

 

「緊急・防災手帳」


私の住む地域では、「透析患者カード」というものがありません。
替わりに、県腎協から「緊急・防災手帳」というものが配られています。
県腎協に未加入の人は持っていないはずです。

「緊急・防災手帳」中身を確認してみたら

1.医療情報

・住所・氏名・生年月日・血液型・保険証などの情報・緊急連絡先など
・通院施設の情報(住所・主治医)
・合併症
・服用薬
・ドライウェイト
・ダイアライザー
・アレルギー
・シャントの情報

2.災害への対応マニュアル

3.NTT災害用伝言ダイヤルの使い方

4.県内の透析施設の一覧と連絡先

など、有益な情報が掲載されていました。
県腎協などが発行した「緊急・防災手帳」をお持ちの方は、内容を確認してみて下さい。

透析情報を見直してみると、
主治医や内服薬の内容など情報がだいぶ古くなっていました。
定期的に見直しが必要だと感じました。

独自の「透析患者カード」を発行している病院もあるようですが
県腎協未加入の方にもこのようなシステムが必要だと感じました。

私の通院する透析施設では、「SOSカード」というものは発行していますけど
病院独自の「透析患者カード」というものは存在しないようです。

 

薬について

薬には2~3日飲まなくてもすぐに体に影響が出ないものと、
1回でも服用しないと体に影響が出るものがあります。

自分が飲んでいる薬の中で、
飲まないと早期に体に影響が出るものについては、
担当医に確認しておきましょう。

また、外出時に被災することも考えて、
3日分ほどを常に携帯していると安心です。
バックに入れっぱなしになっている薬は、
時間が経ちすぎていることもあるので、
定期的に点検して、新しいものに入れ替えましょう。

 

体に影響がある薬の例
・降圧剤
・心臓薬
・インシュリン
・カリメイト
・ケイキサレート
・ステロイド
・免疫抑制剤 など

コロナ過での避難所

コロナ過では、避難所の定員を少なめにしています。
近所の避難所に入れない恐れもあります。
避難することを決めたら、
避難所が開設する時間を確認して、早めに行くようにしましょう。

また 避難所に行くときは、
飲み物や食べ物も忘れずに持っていきましょう。
カロリー不足にならないように、甘いものがあると安心です。

 

まとめ

私自身の災害体験は、
38年前の長崎大水害(死者・行方不明299名)を経験しました。
発生時、透析中ではありませんでしたが
外出していて、その日は自宅に帰り着くことが出来ませんでした。
透析中だった人は、全員透析室に泊まったそうです。

災害発生翌日の透析は、
いたるところで、がけ崩れがあり、普段通っている道が不通で
迂回路を繰り返しながら、やっと病院にたどり着くと
断水で透析が出来ず、給水車の到着を待って、3時間だけ透析をしてもらえました。

突然の災害に遭遇した時に慌てないためにも、
日頃から、災害時にどう行動したらいいのか?
非難するとき、何が必要か?など
考えておくことは大事なことですね。

他にも災害時は、予定通りに透析が受けられない可能性があるので、
カリウム、水分、塩分には十分注意したいですね。



 

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