しらす干しは、骨ごと食べられて、
カルシウムやビタミンDなど栄養も豊富です。
しらすは、カタクチイワシの稚魚で、
生しらす、しらす干し、釜揚げしらす、ちりめん
などと呼ばれます。
いろいろな呼び方がありますが、この違いは分かりますか?
名前の違いは、含まれる水分量の違いです。
生しらすは生でそのまま食べます。
釜揚げは塩ゆでしたもの。
しらす干しは、軽く干したもの。
ちりめんじゃこは、よく乾燥したものです。
乾燥するほど、カリウムもリンも凝縮されて、高くなります。
目次
しらすのカリウムとリン
100gあたり | 呼び方 | カリウム | リン | 塩分 |
しらす干し(半乾燥品) 50%乾燥 |
ちりめん | 490㎎ | 860㎎ | 6.6g |
しらす干し(微乾燥品) 80%乾燥 |
しらす干し | 170㎎ | 480㎎ | 4.2g |
釜揚げしらす(塩ゆで) | 釜揚げ | 120㎎ | 320㎎ | 2.1g |
しらす(生) | 生しらす | 340㎎ | 340㎎ | 1.0g |
※
●呼び方の違いは、水分量の違いです。
乾燥するほど、カリウムやリンが凝縮されます。
●しらすには、固く乾燥したドライタイプと、柔らかいウェットタイプがあります。
●塩ゆでしたものを「釜揚げ」、
これを生干ししたものを「シラス干し」、
さらに干し上げたものを「ちりめん」と呼びます。
しらす干し(10g)のカリウムとリン
ちりめんじゃこ(10g)のカリウムとリン
ちりめんじゃこの塩抜き
ちりめんじゃこは、100gで塩分が6.6gもあります。
塩抜きをすることで、塩分の摂取量を抑えることができます。
お湯の中にちりめんを入れて、数分おくことで、
塩抜きが出来ます。
塩抜きしたじゃこは、赤ちゃんの離乳食用としても使われています。
塩抜きしたちりめんじゃこに、
ごまと削り節を加えて炒め、
醤油と酒とみりんで味をつけて、
ふりかけにすると、美味しいです。
ちりめんじゃこ(シラス干し)の栄養
カルシウムやビタミンDが豊富
カルシウムは牛乳の約5倍。
カルシウムは、ビタミンDと一緒に摂取すると吸収率が上がるので、
どちらも豊富に含むちりめんじゃこ(しらす干し)は効率よくカルシウムを体に取り入れることができます。
・骨粗しょう症の予防
・骨や歯を丈夫にする
DHAとEPAが含まれている
DHAは記憶力や学習能力を高める作用があります。
EPAは、
・血液をさらさらにする効果がある
・血液や血管の健康に効果を発揮し、 成人病予防の作用が注目されています。
・中性脂肪値を下げる働きがある
ビタミンB12
・脳神経や脳細胞の再生を促す効果がある
・不眠症改善効果
・貧血を予防する効果
セレン
・血管を広げ血液が固まるのを防止してくれるため、脳梗塞、心筋梗塞などの血栓症の予防が期待できる
しらすを使ったレシピ
じゃことレタスのチャーハン
その他のレシピ
・ピーマンのじゃこ炒め
・じゃこ入りお好み焼
・サラダのトッピング
・佃煮
・じゃこの佃煮
・じゃこのふりかけ
などがあります。
まとめ
ちりめんじゃことしらす干しは、同じもので、
呼び方の違いは、含まれる水分量の違いなんですね。
ちりめんじゃこには、すごい栄養が凝縮されているようです。
気になる塩分は、塩抜きすることで減らせます。
透析患者は骨がもろくなりやすいので、
少しづつでも食事に摂り入れていってはどうでしょう?