私の通院するクリニックでは、
半年に1度の心電図、
年に1回の心エコーの検査があります。
透析を長く続けていると、
不整脈や、心臓の血管の石灰化など
心臓の調子が悪くなる人が多いようです。
目次
心エコー検査
①心臓の大きさ
②心臓の動き
③弁の状態
・心筋梗塞
・心臓肥大
・弁膜症
・先天性疾患
心臓の大きさ、形、心臓の壁の厚さ、動き方をみる
心臓が大きくなったときは心臓が弱っていることが多い
一般的には丸くなってくる
心臓が弱ってくると、心臓の形もしだいにボールのように心肥大があるかどうかもわかる
心臓の壁の厚さを調べることで、心筋梗塞の場合は梗塞が起こり、収縮運動をしない心筋の場所や範囲がわかる
心臓全体の機能の良しあしも数字で客観的に評価することができる
血液の流れる速度、方向がわかる
血液の流れる速度、方向をみる
・「弁逆流」弁がうまく機能しなくなって血流が逆流する場合
・「弁狭窄」弁が開きにくくなって血液がスムーズに流れなくなったとき
<引用:http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph29.html>
心電図検査
・収縮するリズムの乱れ
・不整脈
・虚血性心疾患
・狭心症
・心筋梗塞
・心肥大
・心筋症
・心不全
・心房細動などの病気が分かります。
心電図検査は、数分だけの心臓の状態です。
何か自覚症状がある場合は、スタッフや主治医に伝えましょう。
その他心臓の検査
■運動負荷心電図
■24時間心電図(ホルター心電図)
狭心症や心筋梗塞を疑うときには、
■冠動脈CT検査
■心筋シンチグラフィー
■心臓カテーテル検査
透析は心臓に負担がかかる
透析患者の死亡原因1位は心臓病で、
透析患者の三分の1が心臓病で亡くなっています。
透析患者は、なぜ心臓が悪くなるの?
①透析間の体重増加が多い場合
摂取した水分や塩分はそのまま体重増加に繋がって、心臓への負担を増します。
透析間の体重増加が多く、透析のたびにドライウェイトまでしっかり除水できない場合には、過剰な水分を常に体内に残してしまうことになり、心臓への負担を増すことに繋がります。
②血圧管理が悪い場合
血圧の管理が悪く高血圧が長期に持続すると、心臓肥大を生じて心臓への負担が増します。
③リンやカルシウムの管理が悪い場合
リンやカルシウムの管理が悪いと、心臓の筋肉の働きを障害し、
心臓の弁の石灰化から心弁膜症を生じて心不全を起こしやすくなります。
④貧血がある場合
貧血は心臓の働きを障害し、心不全を起こしやすくします。
⑤透析不足
十分な透析を行っていない場合には、尿毒症性の心筋障害を生じる危険性があります。
⑥動脈硬化による虚血性の心臓病
糖尿病や高血圧・高脂血症・喫煙歴のある人、高齢者は動脈硬化が進行しやすく、
虚血性の心臓病を生じやすくなっており、
狭心症や心筋梗塞等の虚血性心臓病は心不全の大きな危険因子となります。
<引用>https://k-enshu.ja-shizuoka.or.jp/shinryoka-umon/bumon/hd/kaisetsu
まとめ
私の周りを見ても、長期透析患者さんのなかには、
心臓に異常がでる患者さんが多いです。
不整脈や心臓の大きな血管の石灰化など、
長期間透析を続けていると避けられないものなんでしょうかね?
体重が増えすぎて、たくさん除水すると
それだけ心臓に負担がかかります。
心臓に負担がかからないようにするには、
あまり体重を増やさないことと
動脈硬化予防のために、リンを上げないようにすることですかね?