大雪のなか、透析通院はたいへんですね。
雪が多い地域の方は、どのように対処されているのでしょうか?
透析を終えて帰宅中に、積雪で動けず亡くなった患者さんがニュースになっていました。
目次
透析後、帰宅途中積雪で動けず死亡
先月の大雪 愛媛の男性が透析後に帰宅途中 積雪で動けず死亡
先月、記録的な大雪が降った愛媛県久万高原町で死亡した男性が、人工透析を受けるために松山市内の病院を訪れたあと、車で帰宅する途中に積雪で動けなくなり、亡くなったことが警察関係者などへの取材で分かりました。
城山栄治さん(69)は先月23日の夜、雪の中で倒れているのが見つかり、病院へ搬送されましたが、低体温症で亡くなりました。
その後の警察関係者や遺族などへの取材で、城山さんは腎不全を患って人工透析を受けていて、亡くなった日は、透析を受けるために松山市内の病院を訪れたあと、車で帰宅する途中に積雪で動けなくなっていたことが分かりました。
NHKが城山さんの車に取り付けられていたドライブレコーダーの映像を確認したところ、久万高原町の中心部に入ったあたりで周囲は真っ白になり、午後4時半ごろ、自宅近くの道路で車が動かなくなったことが見て取れます。
このあと城山さんは、車を置いて歩いて帰宅しようとしたとみられ、午後8時半ごろ、雪の中で倒れているのを通りかかった人に発見されました。
災害時の透析治療に詳しい、日本透析医会の赤塚東司雄医師は「人工透析を受けている人は治療をきちんと継続しないと命にかかわるが、大雪の中、1人で移動するのは非常に危険でもある。ふだん雪の少ないところでは大雪のリスクに意識が及びづらいと思うが、同じようなことはどこでも起きる可能性がある。今回のケースについて行政や医療関係者の間で情報を共有し、再発防止につなげてほしい」と指摘しています。
男性が亡くなるまでの行動は
ドライブレコーダーの映像などから、城山さんが亡くなるまでの行動が分かってきました。
先月23日の午前8時すぎ、松山市内の病院に到着し、車を止めます。
病院によりますと、城山さんは午後1時すぎに透析を終え、スタッフは「雪の影響で道路が通行止めになっているが、大丈夫か」などと気遣うことばをかけたということです。
午後2時すぎ、城山さんは車に乗り込み、自宅のある久万高原町の方向に向かっていました。
ドライブレコーダーの映像では、松山市の郊外についたころから徐々に雪が強まり、午後4時ごろ、久万高原町の中心部に入ったあたりで周囲が真っ白になります。
道路には雪が積もり、対向車の姿はほとんど見られません。
そして午後4時半ごろ、自宅から1キロほどの道路上で車が動かなくなったとみられ、ドライブレコーダーの映像はおよそ15分後に途切れます。
このあと城山さんは、車を置いて歩いて帰宅しようとしたとみられます。
そして、午後8時半ごろ、雪の中でうめき声をあげて倒れているのを通りかかった人に発見されました。
発見した男性は「すでに体が冷え切っていましたが、まだ息はあったので、体を抱き締めたり、手を握ったりして一生懸命、体を温め、消防が来るのを待っていた」と当時の状況を証言しました。
消防によりますと、ふだんなら出動から10分ほどで病院に搬送できる距離ですが、この日は、雪の影響で救急車がなかなか進めず、およそ2時間かかったということで、城山さんは午後10時39分、搬送先の病院で低体温症で死亡しました。
時系列にまとめてみると
時系列 | 行動 |
---|---|
2022/12/23(金) 午前8時すぎ |
松山市内の病院に到着 |
午後1時すぎ | 透析終了 |
午後2時すぎ | 車に乗り込み、自宅のある久万高原町の方向に向かう |
午後4時ごろ | 久万高原町の中心部に入ったあたりで周囲が真っ白になる 道路には雪が積もり、対向車の姿はほとんど見られない |
午後4時半ごろ | 自宅から1キロほどの道路上で車が動かなくなった |
車を置いて歩いて帰宅しようとした | |
午後8時半ごろ | 雪の中でうめき声をあげて倒れているのを通りかかった人に発見された |
午後10時39分 | 搬送先の病院で低体温症で死亡 |
愛媛県久万高原町(くまこうげんちょう)の場所
透析施設が遠い場所にあり、移動時間が長い
バスだと2時間ほどかかるようです。
車だと1時間半くらいでしょうか?
透析のたびに、往復3時間かかるのはたいへんです。
体調がいい日ばかりだといいですが、
体調が悪い日や、悪天候の日は、本当に通院が困難になります。
タクシーを使うとなるとかなり高額になってしまいますね。
悪天候時の対応
透析の曜日や時間帯を変更する
透析曜日や時間帯の変更をすることで、危険を回避することができるのではないでしょうか。
病院近くのホテルに泊まる
お金はかかりますが、安全を考えると仕方がない状況もあります。
非常時に備えて、病院近くのホテルをチェックしておくのも一つの方法です。
なかなか難しい場合が多いと思います。
雪道運転の危険性
雪道の危険性とは?
・車の故障
・雪崩
・ホワイトアウト
雪対策として実施したいこと
・安全なルートを選択する
・スタッドレスタイヤを装着する
・チェーンを常備しておく
雪道を走行する際の注意点
・ホワイトアウトなら安全な場所に停車
・ゆっくりと減速する
雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
暖をとるもの | 防寒着やカイロ、毛布など 暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備える |
---|---|
長時間車内で過ごす状況に | 飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯 |
バッテリー上がりの際 | ブースターケーブル、 牽引ロープ、 |
スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処 | タイヤチェーン |
除雪ができるもの | 軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがある |
※出かける前に燃料が十分にあることを確認する
≫車載用防災セット(水、食料、簡易トイレ、ブランケット・・)
まとめ
透析を終えて、家に帰りついてはじめて、
無事に透析を終えることができたといえますね。
大雪の時は、自分の車も出せないし、タクシーもなかなか繋がらなくて
病院にたどり着くのにかなり時間がかかってしまいます。
大雪以外にも、私の住む地域は台風が多いので、
強風のなか、車を運転して通院するのは本当に怖いです。