タンパク質を摂りすぎると、リンが上がるので、
なかなか思うようにタンパク質を摂りにくいですよね。
でも、タンパク質が不足すると、
身体にとって良くないようです。
低タンパク状態が続くと、体調を崩す原因にもなりかねません。
1日に必要なたんぱく質は摂れていますか?
また 自分に必要なたんぱく質の量は分かりますか?
目次
透析患者はタンパク質が不足しやすい
食事制限(リン、カリウム)があるため
透析患者は、食事制限(リン・カリウム)があり、
充分なタンパク質を摂るのが難しい。
透析中に栄養素が抜ける
透析で、尿毒素だけでなくタンパク質も除去されます。
透析で抜ける物
・尿素窒素(BUN)(毒素)
・クレアチニン
・カリウム
・リン
・タンパク質(アミノ酸)
タンパク質が除去され減少すると低栄養や筋力低下につながります。
タンパク質が不足するとどうなるの?
タンパク質の役割は?
●臓器、筋肉、皮膚、骨や歯、毛髪や爪など体の材料となる
●人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となる
●免疫機能を高める
●酵素を構成する(消化酵素など)
●エネルギー源になる
タンパク質が不足するとこんな症状が・・・
●筋肉量の減少
●肌や髪のトラブル
●集中力・思考力の低下
●不眠
●爪のトラブル(割れやすい、もろくなる、巻き爪)
●低栄養状態になる
動物性タンパク質と植物性タンパク質
タンパク質には、動物性と植物性があります。
■動物性タンパク質(魚介類を含む動物由来のタンパク質)
・肉類
・魚介類
・卵
・乳製品
■植物性タンパク質(植物由来のタンパク質のこと)
・米
・小麦
・大豆
・枝豆
・そらまめ
・ブロッコリなどの野菜
・バナナやアボガドなどの果物にも含まれているものがあります。
動物性タンパク質と植物性タンパク質の違いは、
必須アミノ酸のバランスにあります。
植物性と動物性のタンパク質をダブルで摂取することで、
さまざまなメリットがあります。
タンパク質は摂取後すぐに、早いケースでは3分後には胃と小腸で分解・吸収されるので、貯蔵できません。
タンパク質は「毎食適量」が大前提です。

タンパク質は1日にどれくらい摂ればいい?
食品によって含まれるタンパク質の量に違いがあります。
食品の量=タンパク質の量ではありませんよ。
1日に必要なタンパク質量
■18歳以上の男性は1日60g
■18歳以上の女性だと1日50g
(厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」による)
※透析患者の場合、体重によって少し差がありますが、
だいたい50g~60gくらいのタンパク質を摂取すればいいようです。
60gのたんぱく質量ってどれくらい?

・肉や魚80gは、大体片手に乗るくらいの量です。
食事が摂れない時の補足として
タンパク質が足りているか血液検査で確認
血液中のアルブミン(Alb)値が3・5g/dl以下の場合、
たんぱく質不足の疑いがあります。
血液検査で確認してみて下さいね。
透析患者がタンパク質を摂り過ぎると?
透析患者がタンパク質を摂り過ぎると、
カリウムやリンが上昇する原因になります。
非常に難しいんですけど、
透析患者はタンパク質を摂り過ぎても減らしすぎてもいけません。
適量って難しいですね。

タンパク質の過剰摂取はリンの摂りすぎにつながる
リンを多く含むタンパク質を摂り過ぎるとリンの過剰摂取になってしまうため、
リンを摂り過ぎない工夫が必要です。
リンは魚肉練り製品や加工食品、乳製品、卵黄、レバー、小魚などのタンパク質に多く含まれています。
そのため、タンパク質を多く摂り過ぎると必然的にリンも多く摂り過ぎることになります。
摂り過ぎたリンは、腎臓の働きが低下した透析患者では十分にリンを排出できず、
血液中にリンが蓄積します。
リンが蓄積すると?
カルシウムの吸収が妨げられ、
骨折しやすくなり、骨粗しょう症が起こりやすくなります。
また、心筋梗塞や心不全など、心臓血管疾患での死亡率が高くなります。
まとめ
タンパク質って人間の体にとって、重要な栄養素なんですね。
私は、タンパク質摂取が足りない傾向にあるので、
気がけて、摂るようにしないといけないと思いました。
特に、朝食はタンパク質を殆ど摂っていませんでした。
毎回の食事で少しづつ摂るようにしたいと思います。
透析患者を対象とした研究では、
アルブミンが低いと、死亡率が高くなるので、
十分なタンパク質の摂取をしたほうがいいそうです。

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