透析中の足つり経験したことありますか?
ものすご~く痛いですよね。
足つりが続くと、透析が恐怖になってしまいます。
大の男の人でも、泣き叫ぶ人もいるくらいです。
透析中は、機械に繋がれて自由に動けないだけに辛いですよね。
また 透析中だけでなく夜中の足つりも辛いですね。
そんな足つりの原因と対処法をまとめました。
目次
足がつる原因
透析によるもの
①除水量が多い場合、急激に水を引くため電解質のバランスが崩れて足がつる
②透析中は、末梢の血液循環が悪くなるため筋肉に十分な酸素が供給できない
③ドライウェイトが低く設定されている
④透析中の血圧低下により足がつる
透析以外の要因
①歩き過ぎた時つりやすい(筋肉の使い過ぎ)
②冷えると足がつりやすい(血液の循環が悪くなる)
③カルニチンの欠乏
④ナトリウム、カルシウム、マグネシウムの低値
透析中に足がつった時は?
足つりの対処法(透析中)
・カルシウム製剤の静注
・除水速度を下げ透析時間を延長する
・つった部分を温める(ホットパックなど)
・筋肉を伸ばす
・立ち上がって足踏みする(血圧が低くない場合)
・予防として透析前に漢方を飲む
・足つり予防のグッズを使う
自分で出来る足つり予防
透析前に漢方を飲む(ツムラ68番)
「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」
一般的に筋肉がけいれんして、急に強い痛みが出た方、運動中や就寝中に足がつる方、
たまに運動するとこむらがえりや腰痛を起こす方などにおすすめの漢方製剤です。
ストレッチで足つり予防
あらかじめ、ふくらはぎの筋肉をストレッチで柔らかくしておくと効果的です。
・30秒~60秒、ゆっくりふくらはぎの筋肉を伸ばす。
・足首をゆっくり前後に動かしたり、回したりを数回繰り返す。
・適度な運動を毎日継続し、筋肉を維持して血流を良くする。
ストレッチは、1日に何回やっても構いません、
時間を分けて複数回ストレッチをした方が効果的です!
食事で足つり予防
透析患者は食事制限があるので、カリウムやリンが上がらない程度に
足つり予防の食品を意識して摂ってみてください。
栄養素 | 働き・含まれる食品 |
---|---|
カルシウム | 筋肉の動き(収縮)をスムーズにする働きを持つ 乳製品(チーズ、牛乳)、魚介類、大豆製品 |
マグネシウム | 神経の興奮を抑制して筋収縮を促す働きを持つ 海藻類、ごま、アーモンド、ひじき |
タウリン | 疲労回復を促進する イカ、エビ、タコ、カキ |
ビタミンB1 | うなぎ、豚肉、卵、豆類 |
足つり予防のグッズ
足つりの予防グッズもいろいろとあるようです。
遠赤外線フリーバンド
足首に巻くタイプの足つり予防グッズです。
足首にある「三陰交」というツボを冷やさないようにすることで、
血流が悪くなるのを防ぎ、足のつりを予防できるということです。
足つらナイト
はくだけでぶくらはぎの血行を改善する
脚ツランベルト
サポーターの圧迫が苦手っていう人には、ベルトタイプもあります。
まとめ
透析中の足つりは、繋がれて自由に動けないだけに、よけいに痛く感じます。
不思議なことに、一度つり出すと、くせになったように
毎回続くようになることもあります。
透析の度に足がつると、透析がいやになります。
体重を増やし過ぎないことはもちろんですが、
自分でできるストレッチや足つりのグッズを試してみてはいかがでしょうか?
