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【海外透析ニュース】バングラディシュで透析費用の値上げに患者が抗議。

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透析はかなり高額のお金がかかります。
日本では、当たり前のように、公費で透析が受けられますけど、
海外の貧しい国では、お金持ちしか透析を受けられない国もあります。
そのなかでも、バングラディシュはアジアで最も貧しい国といわれており、
透析を続けていくには、かなりのお金が必要なようですけど、
さらに、透析費用の値上げが問題になり、透析患者の抗議がニュースになっています。

 

バングラディッシュで透析費用の値上げに患者が抗議

CMCH(公立病院)での透析費用の値上げに患者が再び抗議 2023/1/10
警官が警棒で突撃、5人負傷

チャトグラム医科大学病院での最近の透析費用の高騰に抗議して、腎臓病患者とその家族は今日も病院の前でデモを行いました。

地元住民や目撃者によると、警察が CMCH の前の KB Fazlul Quader Road で抗議者を解散させるために警棒を発砲したとき、少なくとも 5 人が軽傷を負った。

日曜日の初めに、彼らは同じ要求のために病院の前でデモを行いました.

横断幕を掲げたデモ隊は午前11時からデモを開始し、以前の料金の返還を要求した。

CMCH Police Camp の責任者である Nurul Alam Ashek 氏によると、デモの間、道路上の車両の動きは約 3 時間静止していました。

目撃者によると、警察がデモ参加者を解散させようとしたとき、何人かは警察との口論に巻き込まれ、ある段階では、警察は午後 2 時頃に道路を片付けるために警棒を鳴らし始めました。

連絡を受けたヌルル・アラム・アシェクは、警察が病院の正門の前でデモを行っていたため、抗議者に道路を離れるように要求していると述べ、救急患者を運ぶ救急車が病院に入ることができなかったと付け加えた.

「私たちが彼らに道路を片付けるように要求していたとき、抗議に侵入した何人かの部外者が警察にレンガバットを投げつけ始め、警察は午後2時頃に彼らを解散させるために警棒を鳴らして行動を起こした」と彼は言った.

目撃者は警棒の突撃により何人かの患者が負傷したと述べたが、アシェクはこの事件で負傷した患者はいないと述べた.

一方、CMCH 局長のシャミム・アーサン准将は、デモについて何も知らないと述べた。「私はそれを調べている」と彼は言った。

情報筋によると、CMCH の血液透析センターは、2017 年以来、官民パートナーシップ (PPP) 契約に基づいて、Sandor Medicaids という会社の管理下で運営されています。

契約に従って、同社は 31 台の機械を設置し、CMCH 当局が推奨する貧しい患者はセッションあたり 486 タカの費用で透析を受け、政府は各セッションの患者にタカ 2,180 の補助金を与えると、CMCH の情報筋は述べた。

しかし、抗議者は、腎臓病患者は月に8回透析を必要とし、最初の2回はタカ 2,795、残りはそれぞれタカ 510を支払わなければならないと述べた.

そして今、病院当局は料金をさらに値上げしました。患者は現在、最初の 4 回のセッションでタカ 2,935、残りのセッションごとにタカ 535 を支払う必要があると彼らは言いました。

CMCH の局長である Md Shamim Ahsan 准将は日曜日、ジャーナリストに対し、病院には 6,500 人の患者の透析を行う能力があるが、その数は現在増加していると語った。

いくつかの制限と保健省の指示により、当局は透析料金を引き上げなければなりません。「この問題について通知するために関係省庁に書簡を送った」と彼は付け加えた。

バングラディシュでは、月8回透析
週にすると、二回透析になりますね。
毎回、お金を支払って透析を受けるシステムのようです。
その支払金額が、月額9,010タカ(約9,010円)から月額13,880タカ(約13,880円)に
値上がりして、透析患者とその家族で抗議活動を行っているようです。

バングラディシュでは、1ケ月の給料より高いお金が透析にかかり、
お金がないと、透析が受けられません。
透析は、お金持ちしか受けられないようですね。

※バングラデシュ、ダッカの一般労働者の給料が
月額 7000TK~8000TK(7000円~8000円)

 

バングラディシュってどんな国?


・国土は日本の4割。しかし、人口は1.3倍!
・首都のダッカは100万台のリキシャ(人力車)が行き交うと言われている、非常に混雑した都市
・気候は熱帯モンスーン気候で大きく雨季(4月~9月)と乾期(10月~3月)に分かれ。乾期の間は、月に数回しか雨が降らず、雨季の間は頻繁に足元や膝が浸かるほどの洪水が起こる
・通貨はバングラデシュタカ(BDT)
・主な宗教はイスラム教が約90%

バングラディシュの物価

生たまご    1個 7TK(7円)
不織布マスク  1枚 16TK(16円)
公共バス    1区間5キロ範囲  5TK(5円)
喉うがい薬   1本 75TK(75円)
バナナ     1本 5TK(5円)
ミルクティ   1杯 6TK(6円)
≫https://www.onepi.co.jp/report/1001.html

 

 

日本とバングラディシュの比較

バングラディッシュ 日本
人口 1億6940万人 1億2,322万人
国土面積 148,500 km² 378,000 km²
平均年収 146,300円
(月額12,191円)
4,180,000円
(月額348,333円)
透析している人の数 約1,200人(?) 33万4,505人
人口は日本より多いのに、透析している人の数はわずかです。
日本で安定的に透析が受けられるのは、日本が豊かな国だからなんですね。
貧しい国だったら、高額な費用がかかる透析は、お金持ちしか受けられませんね。

バングラディシュの透析事情

バングラディシュでは、毎年約40,000人が腎不全を患っており、そのうち80%は定期的な腎臓透析と移植サービスの不足により死亡しています。

「腎臓透析を開始した患者の75%が費用を負担できないため、6か月以内に透析を停止することが明らかになりました」

≫https://bddnews.com/post/20191118_103552/

まとめ

かつての日本も、お金がないと透析が受けられない時代がありました。
当時は、”金の切れ目が命の切れ目”と言われていたようです。

日本で公費補助がなくなり、全額自費だと?

透析に月40万かかるとして、月13回の透析で
1回に、30,769円かかります。

毎回、毎回、透析を受けるたびに、30,769円支払うとなるとどうでしょう?
誰もが平等に透析は受けられなくなります。
週3回を週2回にして、
それでも、お金が底をついてくると、死ぬしかなくなり、
本当にお金持ちしか受けられなくなります。

このまま少子高齢化が続き、税収が減り続け、
日本が貧しくなっていくと、等しく透析を受けられなくなる可能性も
あるかもしれませんね。

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