体調管理

透析患者さんと睡眠障害

毎晩しっかり眠れていますか?
ベットに入って、すぐに眠りにつけて、しかも朝までぐっすり眠れたら最高ですが、なかなか満足のいく睡眠をとるのは難しいですね。

あるデータによると、透析患者さんではおよそ2人に1人が不眠を経験し、3人に1人が睡眠薬を服用しているそうです。かなり多くの透析患者さんが不眠に悩んでいるようです。

透析患者さんの睡眠障害の特徴

・不眠症
・むずむず脚症候群
・睡眠時無呼吸時症候群
・周期性四肢運動などがそれぞれ高頻度に合併は極めて効率であることも指摘されていますその原因として尿毒症(腎不全)による影響と透析生活による影響があります 。

睡眠障害があると身体にどのような影響がある?

・インスリンの分泌が悪くなって血糖値が高くなり糖尿病をまねく
・食べ過ぎを抑制するレプチンというホルモンが出ず、太る
・食欲を増すグレリンというホルモンが出る為太る
・交感神経の緊張状態が続いて高血圧になる
・精神が不安定になり、うつ病・不安障害・アルコール依存・薬物依存の発症率が高くなる
・認知症にかかりやすくなる

透析患者さんの睡眠障害の特徴

透析患者さんの睡眠障害の特徴は不眠症、睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害、むずむず脚症候群、うつ状態などを高い割合で合併し、かつ重複していることです。

🔲透析患者さんの睡眠は一般の方よりも覚醒反応が多く睡眠が浅いこと、睡眠時無呼吸症候群の合併が極めて多いこと、さらに睡眠中の周期性四肢運動も同様に極めて多いことなどにより、複雑な判定を強いられるためです。医学の進歩した現在でも、透析患者さんの睡眠の検査は日本でもごく限られた施設しか対応が困難なようです。

🔲透析患者さんは睡眠覚醒のリズムのズレが起こっている。
その原因としてメラトニン視床下部で作られる睡眠物質の日内変動の異常が指摘されています特に昼間に透析をしている透析患者さんには夜間のメラトニンの増加が見られないことが報告されています。

透析患者さんの不眠症の原因は?

・透析中に長く眠ることによって、夜間の不眠を引き起こす
透析を受けていることで、睡眠覚醒のリズムのズレが生じる

透析患者さんが睡眠に対して訴える症状は

・なかなか寝付けない 67%
・夜中に目が覚める 80%
・早朝に目が覚める 72%
・足のムズムズ感 83%   

などで、これらの症状により
・睡眠時間の減少
・断片化
・床の中で目が覚めている時間の増加   があるようです

起床後から寝るまでの生活習慣が、睡眠に大きく影響することも分かっていますので、不眠症や睡眠障害を持った患者さんの多くが間違った生活習慣により自分で悪化させていることもあります。

私の場合、やはり夜中に目が覚めたり、早朝に目が覚めることがあります。
以前は寝付きがすごく悪かったのですが、早寝早起きを心がけるようになってからは、寝付きだけはよくなりました。
でも、毎日ではありませんが夜中や早朝に目が覚めて眠れない時は困ってしまいます。
やはり、透析患者特有のホルモンバランスの乱れとかいうものが影響しているのでしょうかね?

透析患者さんの睡眠障害の治療

原因疾患がある場合には詳しい検査が必要です。

痛み・痒みなどの原因がある場合

不眠症の治療は、痛み、かゆみなどの原因不眠症の治療は、痛み、かゆみなどの原因がある場合にはそれに対する対策が基本となります。

明らかな原因がない場合

・規則正しい生活(早寝早起きや決まった時間に食事をする)
・日中に長い居眠りをしないことを心がけます

効果がみられない場合には、クスリでの治療を検討します。
また、不眠症治療におもわしい効果が得られない場合には、うつ病(うつ状態)だけでなく、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、周期性四肢運動の検査が必要です。

出来るだけ同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにする

睡眠障害を改善するためには、規則正しい生活習慣が重要なようです。

睡眠時間の確保

ダラダラとテレビやネットを見ていたら、寝る時間がどんどん遅くなって、睡眠時間が削られてしまいます。
まずは、睡眠時間をきちんと確保する計画をたてます。

理想は、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにするといいといいますが、私は、月水金の夜間透析を受けているので、月水金は帰宅が22:30頃になります。
毎日同じ時間に寝るということが難しいので、自分の中での睡眠時間の決め事として
月水金は、23:00~翌6:00(7時間睡眠)
火木土日は、22:00~翌5:00(7時間睡眠)
という目標を設定しています。
もちろんこの通りにいかないこともあるし、夜中目が覚めて眠れないこともありますが、大体の目標設定をしておくと、その時間にあわせた生活行動が出来ます。

質のいい眠りとは?

私達は良く眠れたかどうかを考える時、夜中に何回目が覚めたか、何時間寝たかで眠りを評価しています。
しかし眠りにとって本当に重要なのは
・如何に質の良い眠りであったか、
・如何に深く眠れたかなのです。

これを間接的に知る方法は
・朝目が覚めた時に頭痛や頭重感が無い、
・熟睡感が有る、
・日中の眠気が無い、
・前日の疲れが取れた感じがする事なのです。

おわりに

睡眠の悩みはつきないものですね。
毎日ぐっすりと眠り、前日の疲れをとることが出来れば、一日を効率的に過ごせますね。
特に夜間透析を受けている患者さんは、帰宅も遅く、さらにすぐには寝付けないので、どうしても睡眠不足になりがちです。
規則正しい生活を心がけて、しっかりと睡眠をとれるようにしたいものですね。
身体の疲れは横になれば取れるそうですが、脳の疲れを取るにはしっかり眠る必要があるということです。

<出典:腎不全を生きる>より記事を参考にさせていただきましたhttp://www.jinzouzaidan.or.jp/jigyou/fkzn_eturanbk/vol46.pdf

 

 



COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です